記憶と過去の話
渋滞中に失礼します。
どうも、ななめです。
皆さんは記憶力に自信はありますか?
私は、買い物に出掛けて目的のもの以外を買って帰る程度に自信があります。
人間の記憶というものは不思議なもので、しっかり覚えたと思っていてもするっと抜けていくものです。
なんとかしなければとメモをすればメモの場所が分からなくなり、スマホに記録すればメモを見ることを忘れる。
アキレスと亀の様に記憶に近づいて思い出そうとすれば、記憶が彼方に遠ざかる。
延々と追いかけっこをしているようなものでしょうか?
そんな私でも未だに覚えている出来事があります。
羊に正面からどつかれたことです。
(画像は別羊のケツの写真です。)
当時の私はまだ幼稚園に入園したばかりで、右と左が分かっていない頃です。
休日と晴天が重なったということもあり、私は両親と某県の牧場に訪れていました。
獣とのふれあいコーナーに入った私は人間さまの方が上なのだと驕り高ぶっていました。
そんな傲慢な私に羊は気付いたのでしょう。
羊は私にタックルを仕掛けてきたのです。
一瞬の出来事でした。吹き飛ばされた私は呆然とし、何が起こったか分かりません。
しばらくの沈黙の後、自分はどつかれたのだと理解しました。
その時が私にとって人生初の敗北でした。負けを知った私はギャン泣きし、以降動物に対して若干の恐怖心を持つようになりました。
これが私の最古の記憶です。
ただ、この記憶には若干の不備があります。
頭の中で描写される映像が第三者目線ということです。
恐らくそれは、母から何度も聞かされた話だからなのでしょう。
冒頭でも申し上げた通り、人間の記憶というものは不思議なものです。
人から聞いた話であってもさも自分の記憶かのように感じ、仕舞いにはそれが真実なのだと記憶が書き換えられるのです。
つまり、自分自身で最初の記憶だと思っているものでも、他者からの情報で補完されることで多少の歪みが生じていることに他なりません。
果たしてこの記憶は自分の頭の中に初めからあったものなんでしょうか……?
疑心暗鬼になったところで自宅に到着いたしました。
今日はここまで